iPhone SE2は4.7インチでiPhone 7の後継機・廉価版モデルになる?

iPhone 7とiPhone SE

iPhone 7とiPhone SE

4インチのiPhone SEの新型モデルをずっと待ちわびているiPhone SEユーザーはとても多いのではないだろうか。iPhone SEの後継機はiPhone SE2としてリリースされるという情報が出たり、計画が頓挫したりとした、と情報が錯綜している。しかし、ここにきて2018年秋にiPhone SE2がリリースされる可能性が再び浮上してきた。

Contents

4.7インチiPhone SE2・iPhone 7cがリリースされる?

未発表のiPhoneの機種IDが発見される

現在、開発者に対してXcode 10のベータ版の配布がされているのだが、Xcode 10の中から未発表のiPhoneの機種IDが発見されたのだ。

新たに発見されたiPhoneの機種IDは「iPhone 9,7」でコードネームがT500となっている。

iPhone 7と同じようなスペックになっているようで、CPUはA10 Fusionチップ、RAMは2GB、そして画面解像度もiPhone 7と同じになっていると開発者であるSteve Troughton-Smith氏がコメントしている。

同じくGuilherme Rambo氏も「iPhone 9,7」についてコメントをしていて、「iPhone 9,8」「iPhone 9,9」と3つの未発表モデルがあることを明らかにしている。

A10チップを搭載しP3に対応したiPhone 7と同解像度のディスプレイを搭載しているとし、新型のiPhone SE2ではないかとコメントをしているのだ。

機種IDは内部スペックの世代によって割り振りがされており、歴代のiPhoneき機種IDはこのようになっている。

モデル 画面サイズ CPU 機種ID
iPhone 6s 4.7インチ
1,334 x 750ピクセル
A9チップ iPhone 8,1
iPhone 6s Plus 5.5インチ
1,920 x 1,080ピクセル
A9チップ iPhone 8,2
iPhone SE 4インチ
1,136 x 640ピクセル
A9チップ iPhone 8,4
iPhone 7 4.7インチ
1,334 x 750ピクセル
A10 Fusionチップ iPhone 9,1 / 9,3
iPhone 7 Plus 5.5インチ
1,920 x 1,080ピクセル
A10 Fusionチップ iPhone 9,2 / 9,4
iPhone 8 4.7インチ
1,334 x 750ピクセル
A11 Bionicチップ iPhone 10,1 / 10,4
iPhone 8 Plus 5.5インチ
1,920 x 1,080ピクセル
A11 Bionicチップ iPhone 10,2 / 10,5
iPhone X 5.8インチ
2,436 x 1,125ピクセル
A11 Bionicチップ iPhone 10,3 / 10,6
iPhone SE2 or iPhone 7c 4.7インチ
1,334 x 750ピクセル
A10 Fusionチップ iPhone 9,7 / 9,8 /9,9

機種ID「iPhone 9,7」はA10チップを搭載しておりiPhone 7の「iPhone 9,x」と同じ世代の機種IDとなっていることが分かる。ちなみに、iPhone Xs/Xs Plusシリーズの機種IDは「iPhone 11,x」となっているのでこちらのラインとは違う未発表のiPhoneが存在することは間違いないようだ。

Steve Troughton-Smith氏によると4インチのiPhone SE2ではなく4.7インチのiPhone 7のデザインを採用したiPhone 7cのような廉価版モデルになる可能性があると指摘している。

廉価版のiPhone 7cをリリースする訳

Xcode 10に未発表のiPhoneが発見されたとしてもそれがリリースされるという確証はないが、ここでは「iPhone 9,7」がリリースされることを前提に話を進めたいと思う。

どうしてAppleは4.7インチの廉価版モデルをリリースしようとしているのだろうか。Appleは新モデルをリリースしても旧モデルの価格を下げることで併売する販売スタイルをとっている。

2017年にiPhone XとiPhone 8/8 Plusがリリースした時は、1世代前のiPhone 7/7 Plusと2世代前のiPhone 6s/6s Plusを値下げして販売が継続された。2世代前のiPhone 6sは5万円くらいで4.7インチのiPhoneを手に入れることができるとあって格安SIMのMVNOでも販売され、より多くのユーザーが気軽にiPhoneを手に入れることができる体制が整った。

では、2018年モデルのiPhone Xs/Xs PlusとiPhone 9がリリースされるとラインアップはどうなるのだろうか。

通常であればiPhone 8/8 PlusとiPhone 7/7 Plusを値下げして継続販売されることになるだろう。しかし、iPhone 7/7 Plusに採用されているNFCチップは日本版のみFeliCaを搭載したものとなっており、グローバルモデルはFeliCa非搭載のNFCチップが採用されている。

価格を下げるためには製造コストを下げる必要がある。日本版のみ異なるNFCチップを搭載していては非常に非効率だ。そこで、グローバルモデルでもFeliCaに対応しているiPhone X世代のNFCチップをiPhone 7cに使用することでコストダウンを図っているのではないか。そんな憶測をすることができる。

iPhone 7cではなくiPhone SE2になる可能性も

現行のiPhone SE(4インチ)はiPhone 6s(4.7インチ)とiPhone 6s Plus(5.5インチ)が全盛だった時にiPhone 5s (4インチ)の後継機として2016年3月にリリースした。

本体デザインはダイヤモンド加工が若干異なるもののほぼ同じで、どこかどう見てもiPhone 5sの後継機であることが分かるが名称はiPhone SEとなった。

左:iPhone 5s、右:iPhone SE

左:iPhone 5s、右:iPhone SE

iPhone 7(4.7インチ)の後継モデルの可能性が高い「iPhone 9,7」「iPhone 9,8」「iPhone 9,9」の名称はiPhone 7cではなくiPhone SE2になる可能性は非常に高いのではないだろうか。

もし、iPhone SE2になったとしたら、本体に刻印されるロゴは「2」の文字はなく「SE」のみになるかもしれない。

4インチiPhone SEの後継機はなし?

iPhone SE2(4インチ)は開発されていたようだが計画がなくなったと言われているため、今後4インチディスプレイを搭載した新型iPhoneがリリースされる可能性はかなり低くなった。

スマートフォンの画面サイズは年々大型化が進み小型ディスプレイのiPhoneの需要は少ないと判断したのかもしれない。というのも、メインストリームとなる2018年モデルのiPhoneは…

  • iPhone Xs:5.8インチ
  • iPhone 9:6.1インチ
  • iPhone Xs Plus:6.5インチ

どれも大画面ディスプレイを搭載したモデルとなり、画面サイズが全体的に底上げされ大きくなった印象がある。つまり、従来の4.7インチモデルが4インチモデルの代わりを果たすとAppleは考えているのではないだろうか。

左:iPhone SE、右:iPhone 7

左:iPhone SE、右:iPhone 7

僕も今までは4インチのiPhone SE派だったが、iPhoneの大画面化が進んだことで4.7インチのiPhone 7/8が一番使いやすいサイズだと思うようになっている。本体サイズはiPhone SEよりもiPhone 7/8の方が大きいが本体の厚みはiPhone 7/8の方が薄い。意外とiPhone SEよりも使いやすい部分は数多く存在するのだ。

つまり、4.7インチのiPhone 7/8のサイズに慣れることで問題なく快適に使いこなすことができるようになるのだ。iPhone SE2は4インチサイズではなく4.7インチサイズになる可能性が出てきた以上、諦めが必要になるかもしれない。

follow us in feedly