MacBook Proは13インチと15インチのどっちを選ぶべきか徹底比較!
Appleのノート型MacにはMacBook Proがあり13インチと15インチのサイズのモデルから選ぶことが可能だ。13インチと15インチどっちを選ぶべきかは昔からよく論争になっており15インチ推しのユーザーが多かったが、2018年モデルになってからは13インチ推しのユーザーが多くなってきたように感じる。
ここではMacBook Pro 13インチと15インチどっちを選ぶべきなのかをスペック、使い勝手の違いから徹底比較していきたいと思うのでどちらのモデルを買おうか迷っている方は是非参考にしてほしい!
Contents
MacBook Pro 13インチと15インチ どっちが使いやすい?
MacBook Proはどんなユーザー向けか
MacBook Proはモデル名でもわかるようにMacBookにプロの称号を与えられたプロ向けの端末となっており、基本性能がMacBookやMacBook Airに比べて良く処理速度も速いので写真の現像や動画編集、デザイン制作といった作業も難なくこなすことができるデバイスとなっている。
モデルによってはデスクトップ型のiMacよりも性能が高く外部モニターと接続することでMacBook Proをデスクトップ化することも可能。つまり、MacBook Proが1台あれば持ち運びも用意なデスクトップマシンを手に入れたといってもいいくらい2in1デバイスと言っていいだろう。
MacBook Pro 13インチと15インチのスペック・性能の違いを比較
MacBook Proは13インチと15インチの二つモデルがあり、当然ながら15インチのMacBook Proの方が処理速度が速くより高負荷作業をこなすことができる。
とはいえ2018年にリリースされたMacBook Proは13インチ、15インチモデルともにスペックが大きく向上したため13インチモデルでもかなり快適に作業をすることができるようになった。
13インチMacBook Proのスペック
13インチのMacBook Pro 2017と2018のスペックを比較してみた。なお、13インチMacBook Pro Touch Barなしの2018年モデルは存在しないのでTouch Barありモデルでの比較となっている。
モデル | 13インチMacBook Pro タッチバーあり | |
---|---|---|
世代 | 2018年 | 2017年 |
CPU | 第8世代 Intel Core i5-8259U 2.3GHz 4コア Turbo Boost 最大3.8GHz |
第7世代 Intel Core i5-7267U 3.1GHz 2コア Turbo Boost 最大3.5GHz |
GPU | Intel Iris PlusGraphics 655 (eDRAM 128MB) |
Intel Iris Plus Graphics 650 (eDRAM 64MB) |
RAM | 8GB 2,133MHz LPDDR3 オプション:16GB |
|
SSDストレージ | 256GB (512GB・1TB・2TB) 読み出し速度:最大3.2GB/s 書き込み速度:最大2.2GB/s |
256GB (512GB・1TB) |
あまり変化がないように見えるがCPUのコア数がデュアルコア(2コア)からクアッドコア(4コア)になっており、処理性能を大幅に向上させることに成功している。Geeknbenchによるスコアで比較をしてみてもかなり違いがあるのが分かる。
モデル | 13インチMacBook Pro タッチバーあり | |
---|---|---|
世代 | 2018年 | 2017年 |
シングルコアスコア | 4493 | 4205 |
マルチコアスコア | 16402 | 8831 |
シングルコアスコアはあなり違いはないがマルチコアスコアは2018年モデルの方が倍近い性能となっており、物理的にコア数が増えたことが性能向上につながったのは間違いないだろう。このスコアは2017年モデルの15インチMacBook ProのCPUよりも性能が高いものとなっており、従来の15インチモデルの性能を13インチモデルで活用することができるということになるのだ。
ちなみに2018年モデルのMacBook Proの容量の多いストレージはSSDのデータ転送速度が最大3.2GB/sに高速化されており、この速度はiMac ProのSSDと同等レベルのものとなっている。注意しないといけないのは容量の少ない256GBのSSDは転送速度は1,8GB/s程度しか出ないのでSSDの速度目的で買う場合はカスタマイズで容量を増設することをおすすめする。
15インチMacBook Proのスペック
15インチMacBook ProのCPUもコア数が増えておりクアッドコア(4コア)からヘキサコア(6コア)となり、外部GPUのメモリが標準仕様で2GBから4GBに増加をしているのも嬉しいアップデートとなっている。
モデル | 15インチMacBook Pro タッチバーあり | |
---|---|---|
世代 | 2018年 | 2017年 |
CPU | 第8世代 Intel Core i7-8750H 2.2GHz 6コア Turbo Boost 最大4.1GHz |
第7世代 Intel Core i7-7700HQ 2.8GHz 4コア Turbo Boost 最大3.8GHz |
GPU | Radeon Pro 555X(4GB GDDR5) Intel UHD Graphics 630 |
Radeon Pro 555(2GB GDDR5) Intel HD Graphics 630 |
RAM | 16GB 2,400MHz DDR4 オプション:32GB |
16GB 2,133MHz LPDDR3 |
SSDストレージ | 256GB (512GB・1TB・2TB・4TB) 読み出し速度:最大3.2GB/s 書き込み速度:最大2.2GB/s |
256GB (512GB・1TB・2TB) |
Geekbenchによるベンチマークによると15インチMacBook Proは21,000を越えるスコアとなっており、iMac Proの下位モデルに近いパワフルな性能となっている。
モデル | 13インチMacBook Pro タッチバーあり | |
---|---|---|
世代 | 2018年 | 2017年 |
シングルコアスコア | 4922 | 4342 |
マルチコアスコア | 21073 | 16402 |
ここまでの性能があれば写真現像や動画編集などのクリエティブな作業も軽々と実行することができる。また、15インチMacBook Proは2018年モデルよりメモリ(RAM)容量を16GBから32GBに増設することが可能となっている。
基本的にRAMの容量は16GBあれば十分快適の作業をすることができるが、動画編集しながら他の作業をしようとすると少しモタつきを感じることもあるかもしれないが32GBというRAM容量があればメモリ不足で困ることはほぼないのではないだろうか。
スペック不足はeGPUで補填することができる
基本性能は外部GPUを内蔵している15インチMacBook Proのほうが遥かに上だが、13インチMacBook ProもeGPU(Blackmagic Design)を利用することで自宅や職場で作業をするとき限定でグラフィック性能を大幅に向上させることができる。
Blackmagic DesignはiMac 5Kにも採用されているGPU・Radeon Pro 580(8GB GDDR5)が採用されており、Thunderbolt 3で接続することで15インチモデルよりも高性能なマシンに仕上げることもできるのだ。
画面サイズの違いの作業性の違いについて
13インチと15インチ。正確にには13.3インチと15.4インチなので両モデルの画面サイズの差は2.1インチとなる。たった2.1インチという数字だが比較すると意外と大きく、作業性、モバイル性能が大きく違うものとなる。
15インチだとウィンドウを重ねて簡単にマルチタスクで作業をすることができるので間違いなく作業性は画面サイズが大きくて解像度の高い15インチMacBook Proの方が上だ。
かといって、13インチというサイズが作業がしにくいというわけではない。macOSは簡単にウィンドウを切り替えることができるMission Controlという機能が備わっているので、隠れたウィンドウに簡単にアクセスすることができるので使い方しだいでは13インチMacBook Proでも十分に使いこなすことが可能。
これは完全に個人的な感覚となってしまうのだが、15インチサイズよりも13インチサイズのMacBook Proのほうが作業性は高いと思っている。
画面サイズだけで比較すれば15インチモデルの方が広い作業領域を確保することができるので作業効率が高いのは間違いない。しかし、15インチMacBook Proはパームレストの幅が広すぎて角に当たる腕が長時間作業していると痛くなってしまうのだ。
15インチMacBook Proだと腕にちょうど当たってしまう。Apple Watchをしているので分かりにくいのだが長時間使用していると腕に綺麗な線が入ってしまいとても痛い(苦笑)
13インチMacBook Proならちょうど関節部分の少しくぼんだ部分と角が当たるのでそんなに腕は痛くならない。これは個人差はあるのかもしれないが個人的にはパームレストは狭い方が作業がしやすいように感じる。
まさかの物理的な理由なのかと思われるかもしれないがパームレストは快適な文字入力をするために非常に重要なパーツでもあり、キーボード入力のしやすさ、トラックパッドの操作のしやすさの基礎部分となる重要な箇所なのだ。
デスクトップ化のしやすさ
MacBook Proは外部モニターと接続することで簡単にデスクトップマシンとして使うことができるようになっている。
接続方法はUSB-C・Thunderbolt 3に対応したモニターならケーブル一本で簡単に外部モニターに画面表示させることができる。USB-Cは給電とデータ転送も同時にすることができるのでケーブル一本でMacBook Proの充電、外部モニターへの表示、モニター側のUSBポートへのデータ通信をすることができるようになる。
USB-Cケーブル一本あればすべての外部機器に一発で接続できる仕様はとても便利。最近の4KモニターでないとUSB-Cに対応していないというデメリットがあるもののこれから普及がさらに進むだろう。
15インチMacBook Proと外部モニターを接続した場合は基本的に外部キーボードとマウスを使って横に並べて使うことになるだろう。縦置きにして本体のキーボードを使って作業をすることもできるが、画面が大きいので後ろに置いてある外部モニターの位置をかなり上にあげないとフル活用することができない。
しかし、13インチMacBook Proなら画面サイズがそこまで大きくないので、縦置きにして本体のキーボードを使って作業をしても外部モニターをいい感じに活用することができる。
天蓋を閉じることで外部モニターだけで作業をすることができるクラムシェルモードにすることができるので、Magic KeyboardやMagic Mouseを組み合わせることで完全なるデスクトップ化をすることができる。
なお、外部ポートはどちらもUSB-Cポートが4つ搭載されているので接続性能は同じといっていいだろう。
性能だけでみれば15インチMacBook Proの方が良いと思うがモバイル性能を考慮すると決してそうとは言い切れない。
持ち運びのしやすさ
MacBook Proは2016年にデザイン刷新をしたおかげで15インチモデルも従来よりもすこしだけ小型化・軽量化された。とはいえ、13インチモデルと比べるとやはり大きくて重いのは事実だ。
重ねてみるとこれだけの大きさの違いがある。たった2インチとはいえサイズ差はかなり違う。
13インチMacBook Pro | 15インチMacBook Pro | |
本体サイズ | 30.41 x 21.24 x 14.9 ㎜ | 34.93 x 24.07 x15.5 ㎜ |
重量 | 1.37 kg | 1.83 kg |
少し大きめのリュックに入れてしまえば15インチでも持ち運びは普通にできるがやはり重い。たまに持ち運びをするくらいならいいかもしれないが、毎日MacBook Proを外でも使うというユーザーにとっては少々辛いところではないだろうか。
結論:13インチの方がおすすめ!
完全に個人的見解だがMacBook Proを買うなら13インチモデルがおすすめだ。とくに2018年モデルなら性能が大幅に向上し2017年モデルの15インチモデル並み(グラフィックは除く)の性能を使うことができるし、サイズもコンパクトで軽くてどこにでも持ち運んで作業をすることができる。
喫茶店で作業をするときだと15インチモデルだと少し大きいなー、周りの目が気になるなーと感じることがあるが、13インチモデルならそんなことも気にする必要が一切なくなるのだ。
13インチMacBook Proがおすすめな人
13インチMacBook Proの特徴をまとめてみた。
- 13インチサイズの作業領域はそこまで広くはない
- 4コアCPUで性能は必要十分だがグラフィック性能は少し劣る
- RAMの容量は最大16GBまで
- ストレージ容量は最大2TBまで
- コンパクトで軽い(1.37kg)のでどこでも持ち運べる
- 本体価格は198,800円から
画面サイズは大きすぎず小さすぎずちょうど良いサイズでモバイル性能を考慮するとMacBook・MacBook Proの中では一番最適な画面サイズなのかなと思う。13インチサイズが最強。
バッテリー駆動時間は13インチ、15インチモデルともに同じ10時間となっているが実際のバッテリー持ちは13インチMacBook Proのほうが長くなっている。なので、より長く外で作業をすることが多い方は13インチMacBook Proを選んだほうがいいだろう。
そして、自宅や職場ではeGPUを接続するこで快適なデスクトップ型のMacとして使うのが最適な素晴らしい環境なのかなと思っている。この環境に憧れている。お客さんの元や喫茶店といった場所で作業が多くなることが想定されるなら13インチMacBook Proを選ぶことを強くおすすめしたい。
15インチMacBook Proがおすすめな人
15インチMacBook Proの特徴をまとめてみた。
- 15インチサイズで作業領域が広大で作業性をアップできる
- 6コアCPUと外部GPU(Radeon Pro 555X)でデスクトップ並の処理速度
- RAMの容量は最大32GBまで
- ストレージ容量は最大4TBまで
- 本体サイズは少し大きくて重い(1.83kg)
- 本体価格は258,800円から
やはり基本性能がとても高くてデスクトップ化した時にiMac 5K以上の性能を発揮することができるのが大きなといっていいだろう。これだけのスペックがあればデザイン作業や動画編集といった負荷のかかる作業も軽々と処理することができるし、持ち運びすることができるのは素晴らしいことだ。
なにも外に持ち運びをしなくても自宅の部屋やリビングなど作業場所を気軽に変えて気軽に気分転換をすることができるのがノート型MacBook Proのメリットでもある。自宅や職場だけなら本体サイズが多少大きくても問題は全くない。
なので自宅や職場など限られた場所でしか使う予定がない、動画編集などにクリエティブな作業をすることが多くなることが想定できるなら15インチMacBook Proをおすすめしたい。